授業内容

音大授業基本コース 開講科目

科目名時間数対象
教会音楽概論20時間すべての受講者
教会音楽リサーチ20時間「教会音楽概論」を履修済みの方
鍵盤楽器学10時間すべての受講者
音楽理論 I(基礎編)10時間すべての受講者
音楽理論 Ⅱ(応用編)10時間すべての受講者
オルガン音楽研究 (輪講)30時間すべての受講者
シェンカー式楽曲分析10時間「音楽理論Ⅰ(基礎編)」を履修済みの方、あるいは同等の音楽知識を持つ方
オルガン実技 I (個人レッスン)20時間すべての受講者
オルガン実技 II (個人レッスン)20時間すべての受講者
オルガン追加実技(個人レッスン)10時間すべての受講者(繰り返し履修可能)
教会音楽演習(グループレッスン)20時間すべての受講者

講義内容紹介

教会音楽概論

教会音楽概論では、キリスト教における音楽の歴史的背景とその発展を学びます。初期の教会音楽から、宗教改革、バロック音楽、近代に至るまで、各時代の代表的な作曲家とその作品に焦点を当て、音楽の役割や社会的背景を深く掘り下げます。この授業は、キリスト教に根差すオルガン音楽の基礎を理解するための、第一歩となります。

教会音楽リサーチ

教会音楽リサーチでは、キリスト教音楽の理論的な分析と実践的な研究を行います。教会音楽の形式や構造、演奏法を学び、特にオルガンや合唱音楽に関する研究に焦点を当てます。教会音楽概論の内容を踏まえ、より専門的な知識を深めることができる授業です。

鍵盤楽器学

鍵盤楽器学では、ピアノ、オルガン、チェンバロなどの鍵盤楽器の歴史や成り立ち、演奏方法についての知識を学びます。これらの楽器の発展過程を学び、その発音起源や音色の違いに関する理解を深め、音楽史における鍵盤楽器の役割を考察します。この授業は、鍵盤楽器の演奏を深めるための重要なステップです。

音楽理論Ⅰ(基礎編)

音楽理論Ⅰ(基礎編)では、音楽の基本的な構造や記譜法、和声法を学びます。音程、和音、フレージングといった音楽の要素を理解し、和声課題の実践や簡単な楽曲分析を通して、楽譜を正確に読み取る能力や音楽的な表現力を向上させるための基盤を築きます。

音楽理論Ⅱ(応用編)

音楽理論Ⅱ(応用編)では、基礎編で学んだ理論をさらに応用し、さらに高度な和音課題、対位法の実践や、既存のレパートリーの楽曲分析を行います。楽譜から音符だけでなく、演奏に必要な情報を読み取る能力を養い、音楽を自ら解釈するための知識と技術を磨くための授業です。

オルガン音楽研究(輪講)

オルガン音楽研究では、英語の音楽文献に基づき、主にバロック時代のオルガン作品を輪講形式で分析し、演奏様式や解釈について議論します。実際の作品をいくつか取り上げ、演奏方法(指使い、装飾音、レジストレーションなど)、を具体的に学びます。この授業で得られる知識は、オルガン演奏において必要不可欠なものです。

シェンカー式楽曲分析

シェンカー式楽曲分析では、ドイツの音楽理論家、ハインツ・シェンカーの理論に基づき、楽曲の構造を深く掘り下げます。シェンカー理論は、メロディや和声の階層的な関係を明確にすることで、音楽の本質的な形態を理解する方法です。実際の楽曲を通して、シェンカー式分析の技法を学び、演奏解釈に役立てることができます。日本の音大ではほとんど教授されることが無い貴重な内容です。

オルガン実技I(個人レッスン)

オルガン実技Iでは、オルガンの基本的な演奏技術を個別に学びます。音色の操作や足鍵盤の使用、そして作品の解釈に至るまで、個々のレベルやニーズに合わせて細かく指導を行います。オルガン演奏の基礎を固め、技術的に安定した演奏ができるようになることを目指します。

オルガン実技Ⅱ(個人レッスン)

オルガン実技Ⅱでは、オルガン実技Iに続き、さらに高度な演奏技術を学びます。個々の目的や希望に応じて、目標とするオルガン作品を決め、演奏技術の向上を目指します。バロックとロマン派、両方の時代の演奏様式を習得し、演奏者としての総合的な能力を高めます。

オルガン追加実技(個人レッスン)

オルガン追加実技は、オルガン実技I・Ⅱに加え、個別レッスンを希望される方が対象です。オルガン実技の向上に、より時間を費やしたいという方におすすめです。

教会音楽演習(グループレッスン)

教会音楽演習では、グループレッスン形式で、讃美歌の奏楽方法や前奏曲の選び方など、教会音楽の演奏技術や礼拝音楽の実践的な側面を学びます。実際の奏楽で使われる讃美歌をとりあげ、具体的なアドバイスを指導します。この授業では、教会音楽の現場で役立つ実践的な知識を身につけることができます。